現在-第2種35789類


    《重複のしかた》

  1. 第3類の語根は重複によって現在語幹を作ります。
    第3類および(食う。本来)、 (輝く)などの第2類の動詞は、 能動態現在複数3人称では(でなく)、 能動態命令複数3人称では(でなく)という語尾をもっています。 能動態過去複数3人称では、ではなくという語尾であり、 しかも語幹末母音を標準階(グナ)にします。 この点は、(第2類、知る)も、 また、で終わる第2類語根および(第2類。憎む)も同様です。
     この項で言及された第2類動詞の変化は次のとおりです。 こちらこちらこちらでおわる語根→こちらこちら
  2. 一般的な語幹の重複のしかたを示すと、
    1. 有気音は対応する無気音で重複させます。 で、 で、 で、 で、 で重複させます。 (絶つ)の完了は(破裂する)の完了は(置く)の現在は(恐れる)の現在は
    2. 喉音(系統の音)は相当する口蓋音(系統の音)で重複させます。 で、 (48)はで重複させます。 (掘る)の完了は(行く)の完了は(捨てる)の現在は
    3. 次の4にあげたものを除いて、子音が連続している場合は、最初の子音で重複します。 もし最初の子音が上記1,2に該当するものであれば1,2を適用させます。 (走る)の完了は(叫ぶ)の完了は
    4. 子音が連続しているとき、最初の子音が歯擦音(系統の音)で次が無声子音であれば、後の音で重複させます。もし後の子音が上記1,2に該当するものであれば1,2を適用させます。 (さわる)の完了は(立つ)の現在は(はねる)の完了は
  3. 《第3類》

  4. 第3類動詞の現在語幹は、語根の母音を短くしたもので重複させます。 の場合はにします。 (供える)は(恐れる)は(置く)は(運ぶ)は。 アクセントは強語形では語根の重複音節にありますが、 (供える)、(恐れる)など若干の語では語根にあります。 弱語形では母音で始まる語尾では重複音節に、それ以外では語尾にあります。
  5. (供える)の強語幹は、弱語幹はです (→変化表)。
  6. (与える)、(置く)の弱語幹はそれぞれとなります。 19に従って音変化します (42ではありません)。 能動態命令単数2人称はそれぞれとなります 変化表は、 こちらこちらです。
  7. (測る。反射態のみ)は重複音節の母音がとなります。 弱語幹は、子音で始まる語尾では、 母音で始まる語尾ではとなります (→変化表)。
  8. (去る。能動態のみ)の弱語幹は、 子音で始まる語尾ではまたは、 母音で始まる語尾および願望法ではとなります (→変化表)。
  9. 《第5類》

  10. 第5類は語根にを加えて強語幹を、を加えて弱語幹を作ります。 (しぼる)の強語幹は、弱語幹はです。 母音、で始まる語尾の前ではが省略されることがあります。 能動態命令法単数2人称は語尾がありません。
     ただし、子音で終わる語根ではを省略できませんし (→83と同じ法則)、 複数三人称の語尾の前ではにしなければなりません。 このような語根の命令法単数2人称の語尾はです。 アクセントは、強語形では語幹に、弱語形では語尾にあります。
     変化表は、 こちらこちらを見てください。
  11. (聞く)の強語幹は、弱語幹はです (→変化表)。
  12. 《第7類》

  13. 第7類は語根にをはさんで(語根末の子音の直前に入れて)強語幹を、 をはさんで弱語幹を作ります。 (破る)の強語幹は、弱語幹はです。 アクセントは145と同じです。
     変化表は、 こちら(合わせる)はこちら(くだく)はこちらを見てください。
  14. 《第8類》

  15. 第8類は語根にを加えて強語幹を、を加えて弱語幹を作ります。 このは、母音、で始まる語尾の前では省略されることもあります。 (拡げる)の強語幹は、弱語幹はです。 アクセントは145と同じです (→変化表)。
  16. (する)の強語幹は、弱語幹はです。 弱語幹は母音、で始まる語尾の前ではとなります (→変化表)。
  17. 《第9類》

  18. 第9類は語根にを加えて強語幹を、 子音で始まる語尾では、 母音で始まる語尾ではを加えて弱語幹を作ります。 語根が子音で終わる場合、能動態命令法単数2人称の語尾はとなります。 (食う)の強語幹は、 弱語幹は(母音で始まる語尾では)。 命令法単数2人称はです。 しかし(買う)の命令法単数2人称は(語根が母音で終わるので)です。 アクセントは145と同じです。
  19. の変化表は こちらこちらを見てください。
  20. 語根の中間に鼻音があるときは、その鼻音をとりさってから、 および語尾をつけます。 (縛る)は(かきまぜる)はとなります。 (知る)もやはり(握る)は例外的にです。