マハーバーラタ 3-53-13

ナラ王物語4-3/3
デーヴァナーガリーはランマンのリーダーのものをそのまま使用。
50、65以外すべて韻文、ブルハダシュヴァのセリフなので、[詩]表記および(ブルハダシュヴァ)「」表記を略。

日本語訳…… そのようにしてやって来た彼を、偉大なる主である守護神たちは見ました。
備考……

日本語訳…… 彼を見た後、彼にありったけの出来事をたずねました。
備考……

日本語訳…… 神々「王よ、あなたは微笑の清らかなダマヤンティーを見たのですか」
備考……

日本語訳…… 神々「そして彼女は私たちすべてに何と言ったのか。汚れなき大地の主よ、語れ」
備考……

語(連声前)	説明	語義
	名男単主	(人名)は
	能完単３	言った

日本語訳…… ナ「あなたがたに指示された私は、ダマヤンティーの居所に」
備考…… 「居所」には次句がかかるのでまとめて訳すべき。

日本語訳…… ナ「たいそう高い壁に囲まれ、屈強な番人たちに包囲された、(ダマヤンティーの居所に)入りました」
備考……

日本語訳…… ナ「そして、そこに入って行く私を見た人は誰もいなかったのです」
備考……

日本語訳…… ナ「かの王女を除いては。まさにあなたがたの力によって」
備考…… 前句とまとめて「そして、まさにあなたがたの力によって、かの王女を除いては誰も、そこに入って行く私を見なかったのです」の順で訳すとよい。

日本語訳…… ナ「私は王女の女のお供たちを見ました。そして彼女たちも私に気づきました」
備考……

日本語訳…… ナ「神々の主よ、そして女たちは私を見てびっくりしました」
備考……

日本語訳…… ナ「そして私があなたがたのことを説明していると、美しい顔の王女は」
備考……

日本語訳…… ナ「最高の神々よ、彼女は放心状態で、私をこそ選ぶのです」
備考……

日本語訳…… ナ「そして若い王女は私にまさに言ったのです。(ダ)『神々はみな一緒にいらっしゃい』」
備考……

／

のように句中に休止が来る場合は、連声せず母音連続することも許される。

日本語訳…… ナ「(ダ)『虎のような人(ナラ)よ、(神々は)私の婿選びの式がある所へ、あなたとともに(いらっしゃい)』」
備考…… 内容的には「あなたは神々と一緒にいらっしゃい」なのだが、それを「神々はあなたと一緒にいらっしゃい」と言っているのでわかりにくい。

日本語訳…… ナ「(ダ)『ニシャダ国王(ナラ)よ、私は神々の面前であなたを選びましょう』
備考……

日本語訳…… ナ「(ダ)『偉大な(弓の)腕を持つ者(ナラ)よ、こうすればあなたに罰はないでしょう』と言ったのです」
備考……

は為格的属格であろう。

日本語訳…… ナ「神々よ、このようなことを起こったとおりに(私は)申し上げました」
備考…… 「私は」にあたる

(私によって)は次句にある。

日本語訳…… ナ「神々の主よ、一方、残りのことについては、あなたがたしだいでございます」
備考……

は名詞の主格とともに、「～しだいです」という慣用句として用いられる。