複合語

compound


詳しくは文法概説を 見ていただくとして……。
サンスクリットでは複合語がやたらに多い。 なんて、 「その」「手」「落ちた」をあわせて一語にしちゃってる。 「その手から落ちた」なんていうのも一語で言えちゃうので、 サンスクリットの語彙数は無限といっていいだろう。
複合語の作り方自体は、語幹をそのままくっつけりゃいいのでとてもラク。 インド人たちはサンスクリットの偏執狂的な語形変化をきらって複合語を多用するのかと 邪推してしまうほどだ。だが逆に、語形変化にともなう文法的関係の情報が一切消えて しまうので、実は解釈が一番難しい。サンスクリットの文法の最後の難関ともいえる。
複合語は昔から6種類に分類されているが、 日本語の用語は悉曇学に由来する「六号釈(りくがっしゃく)」 という難解な用語なのでわかりにくい。 たとえば所有複合語のことを「有財釈(うざいじゃく)」なんていったりする。 読み方がヘンなところも専門家の符丁っぽくて怪しげである。 じゃ今ではというと、やっぱりこれはサンスクリット特有の文法事項なので、 サンスクリットでと呼ぶのが普通。 だから今でも門外漢にはわかりにくい。
また、動詞にも接頭辞や名詞や副詞をくっつけて多様な意味を表す用法がある。 これらは初等文法書の語彙集や荻原梵和では、動詞の部分にまとめられているが、 モニエルやアプテでは接頭辞のほうに載っている。 本サイトの語彙集もそれにならって接頭辞のほうに載せた。 だってそうでないと、動詞のところの説明があまりに長くなっちゃうんだもん。