マハーバーラタ3-53-1(3/3)
ナラ王物語-4

※韻律をあわせるために人名を別の表現で言い換えたり、「大王よ」などの呼びかけ語をさまざまな表現で挿入したりしている部分は、適宜省略した。

♪そのようにしてやって来たナラを、偉大なる主である守護神たちは見て、彼にありったけの出来事をたずねました。
「汚れなき大地の主よ、あなたは微笑の清らかなダマヤンティーを見たのですか。そして彼女は私たちすべてに何と言ったのですか。語りなさい」
ナラは言いました。
ナ「あなたがたに指示された私は、たいそう高い壁に囲まれ、屈強な番人たちに包囲された、ダマヤンティーの居所に入りました。そして、まさにあなたがたの力によって、かの王女を除いては、そこに入って行く私を見た人は誰もいなかったのです。私は王女の女のお供たちを見ました。そして彼女たちも私に気づきました。そして女たちは私を見てびっくりしました。そして私があなたがたのことを説明していると、美しい顔の王女は放心状態で、私をこそ選ぶのです。そして私にまさに言ったのです。『あなたも神々も、私の婿選びの式がある所へ、ともにいらっしゃい。ナラよ、私は神々の面前であなたを選びましょう。こうすればあなたに罰はないでしょう』と言ったのです。神々よ、以上、起こったとおりに私は申し上げました。今後のことについては、あなたがたしだいでございます」

以上、ナラの物語の第四章


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