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日付の言い方


 日付自体の言い方はそう難しくはないのですが、西暦、イスラム暦、インド暦でそれぞれ月名が異なる点がやっかいです。まずはそれぞれの暦での月名を確認しておきましょう。
 なお、それぞれの暦法について詳しくは岡田芳朗『アジアの暦』(大修館書店.ISBN4-469-23190-8.2002)その他の参考書をご覧ください。
  1. 西暦
     原則として英語の言い方そのままですが、多少インド風になまっています。特に2月や9月はけっこう違うので注意してください。
    1月
    2月
    3月
    4月
    5月
    6月
    7月
    8月
    9月
    10月
    11月
    12月

     日付を言う順番は原則として日→月→年です。
     日は原則として基数詞そのままで言いますが、1日と2日だけは序数の女性形も使います(基数詞でもかまわない)。どうして女性形なのかというと、(日付)という女性名詞が省略されていると考えるからです(後述のように、単独で日だけを言うときはを省略しないのが普通です)。またウルドゥー語ではペルシア語由来の序数形もありますので、まとめると次のとおりです。
    1日
    2日
     次に上述の月名を言います。
     日→月の部分は、月++日の序数の女性形+という言い方もできます。
     年を言うときには上2桁(基数)++下2桁(基数)という形で言います。
     そして、単にそれだけでもいいのですが、まずという語を言い、続けて年の数を今述べたように2桁で区切って言い、最後にという語をつけます。
     ウルドゥー語ではを長く引き伸ばして数字の下に書きます。またを書きます(本来はの頭文字のつもりなのでしょうがに見えるのでそれで打ちます)。InpageのPhonetic Keyboardでは数字を打ってY(大文字のy)を打ち、それから(小文字のu)を打ちます。順番を間違えるとうまくがすべりこんでくれません。なお、下の例ではコンマを打っていますが、なくてもかまいません。
     ヒンディー語ではのように書くことに注意してください。または通常下のように省略した書き方をします。
    1.
    または
    西暦1961年5月26日


  2. イスラム暦
     もちろんデーヴァナーガリーでも書こうとすれば書けますが、ウルドゥー語表記のみを記します。
    1月*
    2月
    3月*
    4月*
    5月*
    6月
    7月*
    8月
    9月*
    10月
    11月*
    12月

     上表で*をつけた月が30日まで、そうでない月は29日までです(例外規定は後述)。なお1日の始まりは日没からとなります。
     イスラム暦は純太陰暦、つまり純粋に月の満ち欠けに基づきます。1年は354〜355日であり、約3年で実際の季節とは1ヶ月のズレを生じますが、日本の旧暦のように閏月をはさんで調整することはしないので、どんどんズレていくままです。また1年の日数が少ないために年数計算が西暦と異なってきます。イスラム暦の元年は西暦622年ですが、西暦2006年が1385年ではなく1427年となっているのはこのためです。
     月の開始は日本の旧暦のように新月の瞬間を天文計算で求めて決定するのではなく、上表のように、1月は必ず30日、2月は必ず29日…と機械的に決めてしまいます。その一方で9月()の開始と終了だけは各国の宗教権威者の主宰する委員会が実際に夕方の空を観測して月が見えたかどうかで判定します(悪天候などで月が見えなかった場合はそれ以上観測をせずに翌日から開始と決めてしまいます)。たとえば9月1日予定日に月が観測できなければ8月を30日までとして翌日から9月とします。また9月29日に月が観測できれば9月はそれで打ち切りとし、翌日から10月1日とします。
     また12月は約3年に1回30日とします(決め方は定まっていますがわずらわしいので略します)。

     さて、日付の言い方は上記の西暦と同じで、のかわりにを使います。やはりのように略記します。
    2.
    イスラム暦1400年9月15日


  3. インド暦
     インドには宗教によって異なったさまざまな暦が共存していますが、ここではヒンドゥー教の暦の月名を紹介します。
    1月
    2月
    3月
    4月
    5月
    6月
    7月
    8月
    9月
    10月
    11月
    12月

     上表と異なる月名もいろいろ共存していますが省略します。
     ヒンドゥー暦は太陰暦、つまり月の満ち欠けに基づいて定めますが、月が地球を回る時間のきっちり30分の1の単位を(太陰日。以下ティティと記述)といい、このティティにしたがって日付を決めます。ティティの長さはこのためどうかすると1日の中にティティが2回来てしまったり1回も来なかったりする日が発生するので、同じ日付が2日続いたり、5日の次がいきなり7日になったりするような奇妙な現象が起こります。また新月から満月までを白分()とし、満月から新月までを黒分()というので、15日の次が1日に戻ってしまいます。


  4. さらに、日付の言い方
     「1961年に」「5月に」「26日に」のように、日本語では日付のあとに「に」をつけますが、ウルドゥー語では年と月に関しては、日に関してはを用います。英語で年と月にはin、日にはonを用いるのと似ています。年または月と日とを組み合わせた場合はになります。
     日付に使う後置詞としては、ほかに(〜から)、(〜まで)などがあります。
     上述のように日は(1日と2日を除いて)基数詞を用いますが、基数詞+だけでは日付であることがわかりにくいので、通常はをはさみます。
     日本語と違って月名は(いずれの暦でも)単なる数字ではないので、単独で言っても月名であることは明白ですが、日同様に(月)という語をはさむことも多いです。このときは月名との間にをはさみます。
     年は上述のようになどで年の数字をはさみます。
    3.
    私は10日にデリーに行くでしょう。
    4.
    5月にはとても暑い気候です。




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