[ウルドゥー語/ヒンディー語ページ文法超特急・4]

Since 2004/4/30 Last Updated 2006/5/20


  1. 数字
  2.  ヒンディー語では(左から順に0123456789)です。 ウルドゥー語では(左から順に0123456789)で、 数字だけは左から右に書かれます。 アラビア語やペルシア語を勉強した人は、 4と5と6と7の字体が異なることに注意してください。 ご参考までに対照すると、
    アラビア語式
    ペルシア語式
    ウルドゥー語式

  3. 基数
  4.  0から100の数は、規則がありそうでなさそうで、なさそうでありそうで。たとえ何らかの規則めいたものがあったとしても、これだけ音変化するんじゃ役立ちそうもなく、ともかく覚えるしかありません。
     なお、当サイトの「雑感集・技術情報」に「ウルドゥー語/ヒンディー語 基数詞学習支援CGI」を登録してあります。数の記憶にお役立てください。
     一の位が9の数字は、次の数字マイナス1のような表現になり、語形的に次の数字と似てくるので、下の表は9、19、29…の前で改行しています。
     100そのものは といえますが、101、102は となり、 の前の を省略できません。このように101から999までの数字は、 「百の位」++「1〜99」というふうに表現します。
     千以上の数字は完全に単位であり、単独で言うことはできません。 1000そのものも とは言えず、 といいます。 千以上の数字は2桁ずつ区切り、「1〜99」+「単位」を繰り返し、最後に百の位以下を上記の言い方で言います。 たとえば、1,234,567,890,987(1兆2345億6789万987)は、 12,34,56,78,90,987のように分解し、 のように言います。
     ですから100までしっかり覚えていないと、大きな数字も言うことができません。まずは100までしっかり覚えることです。
     なお、1〜100までの基数詞を覚えるための支援CGIを用意しました。当サイトの「雑感集・技術情報」の「ウルドゥー語/ヒンディー語 基数詞学習支援CGI」をご利用ください。
     数字の中には発音にゆれがあるものがあり、 いろいろな表記が混在しているものがあります。 またそれらの表記のうちのどれを標準とするかが、 ヒンディー語とウルドゥー語で異なることもあります。 下の表ではヒンディー語もウルドゥー語も標準的なつづりのみを記しましたが、 たとえばヒンディー語では6を と表記したりもするので注意が必要です。 もっとも実際には数字で表記されることが多いので、 あまり問題にはならないかもしれません。
     下の表の0はアラビア語由来の表現ですが、 ヒンディー語ではこのほかに、 サンスクリットの「空(くう)」に由来する という言い方もあります。
     012345678
     
     
     
     
    9101112131415161718
     
    19202122232425262728
     
    29303132333435363738
     
    39404142434445464748
     
    49505152535455565758
     
    59606162636465666768
     
    69707172737475767778
     
    79808182838485868788
     
    89909192939495969798

     
    99100(千)(十万)(千万)(十億)(千億) 
     
     
     

  5. 序数
  6.  1、2、3、4、6だけは独特な形になりますが、その他はすべて、基数の末尾にをつけたものになります。下の表の「第5の」が規則変化なのでそれを見てください。
     すべて形容詞なので、例によって、かかる名詞の性と数と格に対応して、という変化をします。また、で終わるものも同様に、という変化をします(ウルドゥー語ではが文字上の区別ができません)。
     男性単数主格その他の男性女性
    第1の
    第2の
    第3の
    第4の
    第5の(規則変化)
    第6の

  7. 分数
  8.  ヒンディー語/ウルドゥー語には分数を表わす言い方が発達しています。
     一般的な分数は「分子(基数)+ +分母(基数)」と表現しますが、 特別な分数表現がけっこうあり、 それを他の数と組み合わせて多彩な数表現をします。
    1/2  
    1.5(1+1/2) 150は1.5×100なので、 と言うこともできます。
    2.5(2+1/2) 上同様に25万は
    +0.5(+1/2) 3以上の数を後につけていいます。5500は5.5×1000なので
    1/3  
    3/4  
    -0.25(−1/4) 275は300-25つまり300-100の1/4なので
    +0.25(+1/4) 125は


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