屍鬼二十五話-2(1)

日本で一般に(例えば平凡社東洋文庫・上村勝彦訳で)読まれている『屍鬼二十五話』は、 全体が韻文で書かれた「ソーマデーヴァ本」であるが、 ゴンダ文法の文は散文で書かれている上、 ソーマデーヴァ本(平凡社東洋文庫の本)の第2話といろいろな点で相違がある (たとえばソーマデーヴァ本では求婚者の数は3人であるが、 ゴンダ文法の文では4人)。 散文で書かれた一番有名な伝本といえばジャンバラダッタ本であり、 ゴンダもたぶんそれによったのだろう。