4 韻律
詩は複数の句から作られます。
句を作るのにはいくつかの方法があり、
ここでは本編に出た最も普通のものについてその韻律を説明します。
は長音節、
は短音節を表します。
音節の長短については122(注意:「まんどぅーかのコメント」参照)を見てください。
-




。
シローカは16音節2行からなります。
各行8音節ごとに句切り(




)があり、
4句2部にわかれます。最も普通の形式は、
演習3の8などはこの形です。
- 叙事詩の






。
トリシュトュブは2行からなり、各行各2部に分かれます。
各部は11音節あるいは12音節です。
各行の終わりは


ですが、
12音節のときは


になることがあります。様式は、
文抄4などにこの形の詩があります。



。
音節数には制限がなく、音節の長短だけで形式を定めるものがあり、
その一つがこのアーリヤーです。
アーリヤーは2行からなり、
各行は8句あります。
毎句4短音(mora)をもちます。
しかし2行ともに第8句は一音節(catalectic)です。
第2行では第6句にも一音節(短音節
)があります。
第1行では第6句目は


または

です。
2行ともに第2、4句は

の形を用いることもあります。第3句の最後に句切り(cesura)があります。様式は、
第2行も同じですが、第6句目が
である点が違います。
演習8の12などはこの形です。
まんどぅーかのコメント
- 2の最後に「文抄4」とありますが、さしあたり原著の「文抄」(選文)を採録する計画はたっていません。
- このページの冒頭に「音節の長短については122を見てください」とありますが、122を見てもそんな説明はありません。これは原著のミスなのですが、さて、原著で「音節の長短」がどこに書かれているかというと……ないんですよね。仕方がないので簡単に説明します。次の3つの条件のどれかにあてはまる音節が「長音節」であり、そうでないものは「短音節」です。
- 長母音および二重母音、つまり
、
、
、
、
、
、
、
を含む音節。
- 結合子音で始まる音節の直前の音節。たとえば




の
はこれだけなら短音節ですが、次に

つまり
という結合子音で始まる音節が続くので、長音節となります。なお、


の
は、ローマ字で書けば2子音の結合のようにも見えますが、あくまで1つの子音ですので、
は短音節です。
や
で終わり、かつ次に子音で始まる音節が続く音節。たとえば


の
、



の

は長音節となります。