悉曇の字義


3. 悉曇の字義

 悉曇学では(本来意味のない)字母の一つ一つについて、 各字母はこれこれの意味を表すものとしており、 これを「悉曇の字義」といいます。
 サンスクリットには単音節の語は非常に少ないので、 字母一字で意味をもつものはとても少なく、 ほとんどは二字以上合成してはじめてなにがしかの意味を表します。 しかしここで字母の一つ一つに意味づけする場合、 多くは、その字母で始まる語の意味をとって意味づけします。 語頭に立ち得ない字母の場合は、 それを含む語によって意味づけします。
 一つの字母を含む語は無数に存在するので、 悉曇家によって意味づけが異なることがあります。 たとえばは、 離変遷聖諦、普断差別、および諸行皆清浄、不可得などの違いがあります。
 『悉曇字記』は最後にの2つを加えていますが、 には字義をつけていません。 また、49字母のうち原語が不明なものが6つあり、これは他日の研究を待ちましょう。
 ここでは、現在普通に用いられている『金剛頂経釈字母品』の文によって字義を抄出します。
1 生(語中の母音をとる)
2 寂静如虚空
3
4 災禍
5 譬喩
6 損減
7 神通
8 ? 類例
9 ?
10 ? 沈没
11
12 自在
13 瀑流
14 変化
15 (=) 辺際
16 遠離(は単独ではとなる)
17 作業
18
19
20 一合
21 支分
22 遷変
23 影像
24
25 ? 戦敵
26
27
28 長養
29 怨対
30 ? 執持
31
32 如如
33 住処
34
35 法界
36
37 第一義
38 不堅如聚抹
39
40
41 吾我
42
43 塵染
44
45 語言
46 本性
47 ? 性鈍
48
49
50