サンスクリット例文検索の手引き

操作法



  1. サンスクリット例文検索とは?
    概要:各種サンスクリット参考書の例文や練習問題文をキーワード(本文登場形、原形・語根、文法用語、訳語、出典など)で横断検索します。
    誰の・何の役に立つか:教師にとっては教材作成などに、学習者にとっては答えのない参考書の問題の答え合わせに、それぞれ役立つでしょう。



  2. 例文検索の必要性
     単語には単に意味を表すはたらきでなく、特定の単語と結びつきやすいなどといったさまざまな性質があり、そういう性質を理解しないと作文では思わぬ誤文を作ってしまいます。このような単語の性質を理解するには、辞書をひくときに、単に意味を調べるのではなくそこに載っている例文を吟味する必要があります。
     しかし残念ながら、サンスクリットの辞書の代表格であるモニエルは例文ナシ。アプテは例文豊富ながら、あのつぶれかかった小さい活字のデーヴァナーガリーは読めたもんじゃないし訳もナシでは使いにくい。アプテを使っている人も例文までしっかり見ている人はほとんどいないという実情です。
     このため、「ああ、この単語使った例文、たしかこの参考書のあそこに載ってたなぁ」という感じでサンスクリット初級のころにお世話になった各種参考書を例文のソースとして再活用している人は多いことでしょう。しかしほとんどの参考書は、例文を検索できるような索引なんてありませんから、記憶に頼って探すしかありません。
     そんなわけで、このような用途に役立てるよう、サンスクリット各種参考書の例文や練習問題をデータベース化し、一発検索できるようにしてみました。

     練習問題も例文とみなして採録したため、答えのついていない参考書のアンチョコとして使用することもできます。



  3. 使用法
    1. 「検索語:」のところに語を入力してください。その語を含むデータをすべて表示します。
    2. 語をスペースで区切った場合、それらをすべて含むデータを表示します。
    3. 「検索対象:」には、本文、訳例、解説を選ぶことができます。
    4. 検索語に入力するサンスクリットは、ローマ字(Unicodeの記号つきローマ字、KH法のどちらも可。混在も可)もOKですし、デーヴァナーガリーも可能です(いったん検索をすると、すべて記号つきローマ字になります)。それらの入力、またローマナイズのしくみについては、デーヴァナーガリーパッドをご利用ください。
    5. CGIのURLは、http://www.manduuka.net/sanskrit/bun/sktbun.cgi です。
    6. 携帯電話端末でも呼び出すことができます。 その場合は一度に表示する単語を5から2に減らすなど、 携帯電話端末にふさわしい表示に変更します。
    7. 以下、URLの後につけるパラメータです。これをつけると、すぐに検索をして表示します。リンク先からパラメータを指定したいときに使用してください。パラメータを複数指定するときは、&で連結します。
      (例) http://www.manduuka.net/sanskrit/bun/sktbun.cgi?dic0=1&word=azva
    8. dic0=1 …… 本文を検索対象とします。
    9. dic1=1 …… 訳例を検索対象とします。
    10. dic2=1 …… 解説を検索対象とします。
    11. word=検索語 …… 検索語を検索します。wordのあとはどの方式のローマ字でも、デーヴァナーガリーでも、日本語でもかまわないのですが、a-zのローマ字以外の文字やスペースを含む場合は、それらを%と16進数の組み合わせで表記しなければなりません。スペースは+で表記します。その表記法をてっとりばやく調べるには、URL encodeを用いてください。入力窓に文字を入れて[Encode]を押すと、その16進数表記を下に表示するので、それをコピペしてください。また、16進数表記を解読したいときは、入力窓にその16進数表記を入力して[Decode]を押してください。
    12. num=数 …… 1ページに表示する文の数です。