パーリ語彙検索 - 使用上のヒント

  1. この語彙検索は?
     当サイトのパーリ語語彙検索は、2つの部分からなっています。
    1. 灰色地の部分……橋本哲夫先生が作成された、Andersen(アナセン)のリーダーの語彙集の電子化テキストです。
       昔からパーリ語を勉強する人が必ずといっていいほど使用するリーダー、 Dines Andersen : Pali Reader And Pali Grossaryに付属する語彙集は、 小辞典といってよいほど充実した内容です。 この語彙集の全文を種智院大学の橋本哲夫先生が入力してWEB上で配布なさっておられます (→こちら)。 灰色地の部分は、橋本先生の快諾を賜り、このデータをそのまま利用した検索CGIです。
    2. 青地の部分……まんどぅーかが入力した日本語訳です。
       上記アナセンのリーダーの語彙集は内容が大変充実しているのですが、英語なので読みづらいのが難点です。特に仏教用語は定着した漢語の訳語があるものが多く、英語を介してしまうと何のことだかわからなくなってしまいます。また、パーリ語のローマナイズが特殊で読みにくいというのも残念なところです。
       そこで私まんどぅーかが日本語化に取り組みました(ついでに標準的なローマナイズで表示できるようにもしました)。アナセンのリーダーの語彙集全文を日本語化できればいいのですが、とても詳しい説明をすべて日本語化するのは無理です。そこでせめて単語の訳語だけでも日本語化したのがこの青地の部分です。
       日本語化にあたっては、アナセンの原著の説明の日本語訳や、水野弘元『パーリ語辞典』の訳語を参考にしたり(文語体的訳語を口語化するなど)しています。
       橋本先生のデータのオリジナリティーを尊重して、日本語化部分は別ファイルで併記する形にしました。便宜的に青色部を上に、灰色部を下にレイアウトしましたが、あくまで下がオリジナルです。


  2. パーリ語の単語の表示方法
     青色部(まんどぅーかの日本語化テキスト)は当サイトで用いているパーリ語のローマナイズの方法で表示しますが、灰色部(橋本先生の英語テキスト)は独特のローマ字が用いられています。その詳細は「使用上の注意・特殊文字の扱いについて(灰色部)」を見てください。主な相違点は次のとおりです。
    青色部
    灰色部 aa ii uu mz nq nw tz tzh dz dzh nz lz


  3. 「単語」欄と「全文」欄の違い
     「単語」欄は、見出し語(パーリ語の単語)の先頭数文字を入力して、 先頭が一致した単語を検索するものです。 通常のパーリ語→英語辞典として使うことができます。
     「全文」欄は、見出し語を含めて説明文の全文の検索です。 キーワードを入力して、 それが説明文中に含まれる語を検索します。 説明文の英語を検索すれば、英語→パーリ語辞典として使うことができます。 その他の用途としては、下にも書いていますが、 説明文中には語義のみならず各種変化形が列挙されているので、 それを検索することにより、変化形による検索にも使えます。

  4. 変化形の検索について
     文中に出てくるさまざまな変化形のもとの形を知りたいことはよくあります。 このときは、その形を「単語」欄に入れるのではなく、 「全文」欄に入れてみてください。 変化形は見出し語の位置には書かれていないので、 単語欄に入れてもヒットしませんが、 単語の説明文中に列挙されていることが多いので、 「全文」欄で検索するとヒットする可能性があります。
     なお、このとき「単語」欄にも検索したい語の頭文字を入れるのがコツです。 たとえば(の連続体)を検索したいときは、
    • 単語欄にhを
    • 全文欄にhutvaaを
    入力するのです。 というのは、全文欄にhutvaaと入れただけでは、全く関係ない語の説明にたまたまがあるというケースでもヒットしてしまい、目当ての語に到達するのが大変です。 そこで単語欄にもの頭文字hを入れておくというわけです。 もちろん検索する段階ではの連続体だなどということはわからないわけですが、 パーリ語の単語のほとんどは、たとえ複雑に変化するとしても、 頭文字までは変化しません。 そこで単語欄に頭文字だけ入れておいて、条件をしぼりこんでおけば、 目当ての単語にたどり着きやすくなるというわけです。

  5. 入力のヒント
    1. パーリ語は、独特のローマナイズで入力されています。 そのしくみの詳細は「使用上の注意・特殊文字の扱いについて(灰色部)」を見てください。 ポイントはたった3点です。
      • のような長母音は、aa、ii、uuのように入力する。
      • 下点のついた文字は、zをつける。 (例)→tz、→mz、→lz
      • はnq、はnwである。

      とりあえずこれだけ覚えておけば、入力に支障はないはずです。
    2. チェックボックス「KH方式を許可する」に印をつけておくと、次のようなKH方式的な入力も許可されます
      • …A、…I、…U
      • …Gまたはn1、…Jまたはn2
      • …Tまたはt3、…Dまたはd3、…Nまたはn3、…Lまたはl3

    3. 以上をまとめると次のようになります
      パーリ語
      標準的な入力方式 aa ii uu mz nq nw tz tzh dz dzh nz lz
      「KH方式を許可する」オン A I U M
      m3
      G
      n1
      W
      n2
      T
      t3
      Th
      t3h
      D
      d3
      Dh
      d3h
      N
      n3
      L
      l3
    4. 「単語」欄の検索にあたっては、記号類は入力しないでください。
       原文の見出し単語欄に書かれている * - ^ および数字などを無視しています。 たとえば、a-mittaはamitta、citta2はcitta、*sammaはsamma、0_dhamminはdhamminでヒットします。
    5. 大文字と小文字の区別は無視して検索していますので、検索語はすべて小文字で入力してください。
       原文の見出し単語欄に書かれている * - ^ および数字などを無視しています。 たとえば、a-mittaはamitta、citta2はcitta、*sammaはsamma、0_dhamminはdhamminでヒットします。
    6. 「単語」欄は先頭一致(入力したキーワード)で検索しています。 をを検索したいなら、 フルにgacchatiと入力してもいっこうにかまいませんが、 gaccha、gacch、gaccなどでもヒットします。 しかしaccha、ccha、atiなど、語の途中や末尾の形ではヒットしません。 そういう検索をする場合には「全文」欄でやってください。
       スペルをフルに入力すると、 スペルの間違いでヒットしなくなることがあります。 それを防ぐためにも、先頭数文字で検索することをお勧めします。 パーリ語では語尾がいろいろ変化していることが多いので、 語尾らしい部分を抜かすという意味あいもあります。 もっとも、あまりに少ない文字ではヒットする単語が多くなりすぎるので、 適当に判断してください。
    7. 「単語」欄に関しては代用ニッガヒータ(アヌスヴァーラ)処理をしているので、 たとえばは、sanqghaでもsamzghaでもヒットします (そもそも原データ自体、このあたりが不統一です)。
    8. 「全文」欄による検索は、見出し語を含めた説明文のすべてを検索します。 キーワードはどこにあってもヒットします。 よって、説明文中ならば英語のみならず、列挙されている変化形もヒットしますし、 見出し語もヒットしますので、 変化形検索や見出し語の「含む」検索も可能です。
    9. 「全文」欄では、キーワードを複数指定することができ、 その場合はそれらのキーワードをすべて含むものを検索します。 また「単語」欄にもキーワードを入れた場合は、 単語検索と全文検索の双方の条件を満たすものを検索します。


  6. CGIの起動方法
    1. CGIのURLは http://www.manduuka.net/pali/w/p_all.cgi です。
    2. 携帯電話端末でも呼び出すことができます。 その場合は一度に表示する単語を5から2に減らすなど、 携帯電話端末にふさわしい表示に変更します。 携帯電話端末かどうかは自動判別しますが、誤認する場合や、携帯電話でも強制的にPC用にしたい場合などは、次項のimodeパラメータを用いてください。
    3. このURLのあとに?をつけて次のようなパラメータをつけると、 CGIの起動と同時に検索を実行することができます。 パラメータを複数指定するときは&で連結します。 textの複数キーワード指定をする場合はスペースのかわりに%20と書いてください。
      • word=xxxxx …… 単語欄にxxxxxを入力した検索
          (例) http://www.manduuka.net/pali/w/p_all.cgi?word=budd
          見出し語がbuddで始まる語を検索
      • text=xxxxx …… 全文欄にxxxxxを入力した検索
          (例) http://www.manduuka.net/pali/w/p_all.cgi?text=ask
          説明文にaskを含む語を検索
          (例) http://www.manduuka.net/pali/w/p_all.cgi?text=ask%20after
          説明文にaskとafterを含む語を検索
      • seek=xxxxx …… 単語欄にxxxxxを入力した検索(ただし完全一致)
          (例) http://www.manduuka.net/pali/w/p_all.cgi?seek=buddha
          見出し語buddhaを検索
      • imode= …… 1で強制的にi-mode用。0で強制的にPC用
      • num= …… 1ページに表示する語数。デフォルトはi-mode用が1、PC用は5。最大数は特に制限ナシ。ただしi-mode用で大きな数字を指定するとページが大きすぎて表示不能になる場合あり。


  7. データの入手法
     このCGIで用いているデータは次の場所から入手できます。