数詞


  1. まずは丸暗記
     数詞というのはまずは丸暗記するしかありません。 ここに再掲するのはわずらわしいので、 次のリンクを見てください。
    • 1-10……
    • 11-……



  2. 使い方のほうが難しい
     数詞の難しさはその変化の仕方と使い方です。 それぞれの数によって違うのでしっかり場合わけしてまとめましょう。
    1. 1〜18……形容詞として用います。 ですから修飾する名詞の性・数・格に応じて変化します。 呼格はありません。 細かい点でそれぞれ違うのでさらに説明します。
      • 1…… 変化は代名詞の//と同様です。
        「1」以外に「ある(不定。ある国とか、ある人とかいうときの、ある)」 という意味があるので、複数形になりえます。
      • 2…… 独特な変化なので表を見てください。 性による違いはありません。 数はもちろん複数ですので、格変化のみをすることになります。
      • 3・4…… 独特な変化なので表を見てください。 数はもちろん複数ですので、性と格による変化のみをすることになります。

      • 5〜18…… 5のみを掲げますが、すべて同じ変化です。 性による違いはありません。 数はもちろん複数ですので、格変化のみをすることになります。
    2. 19以降……原則として単数名詞として用いますが、 まれに例外的に複数形になっている場合もあります。 名詞ですから性は変化することがなく、以下に述べるような性になります。 格変化のみを
      • で終わるもの……女性名詞
      • で終わるもの……女性名詞
      • で終わるもの……中性名詞
     ただしこれは原則であり、 複数形になったり他の型の変化をしたりと、いろいろイレギュラーがあります。
     そして、独立した形容詞や名詞として使う方法もありますが、 実はDG複合語にしてしまう方法もかなり多く出てきます。 これだと数詞部分については面倒な語形変化が不要だという利点があります。


  3. 序数
     型形容詞になります。 女性形は型、もしくは型になります。



サンスクリットとの対照
  1. サンスクリットでは数詞の使い方がしっかり定められています。 パーリ語も一応それに準じているのですが、 例によって、 他の形からの類推によっていろいろな言い方が共存していることが多く、 ひとすじなわではいきません。 ともかく実際の用例にあたることです。
  2. サンスクリットでは、 意味にかかわらず名詞を複数属格にする用法が多く用いられますが、 パーリ語ではそういう用法はないようです。