パンチャタントラ1-13(2/2)
亀と二羽のハンサ鳥

(亀のセリフの続き)
またさらにこういわれる。

♪知恵ある者は、たとえ不幸が生じても努力によって、常に友人のため縁者のために努力する。これはマヌ法典の言葉である。

それゆえに、何か堅い綱かまたは軽い木片を持って来い。そして多くの水に満ちた池を探せ。私が歯で中央部分をくわえているから、あなたがた二羽は、私がぶらさがったその木片を両端部分でつかみ、その池に連れていくのだ」
二羽は言った。
「おお友よ、その通りにしよう。しかしあなたは、木片から落下しないように、沈黙の誓いを守らねばならない」
そしてカンブグリーヴァはその方法を実行して出発したとき、自分の下にある、ある町を見た。その町の住民たちが、こんな方法で連れて行かれる物体を眺めて、驚いてこう言った。
「ああ、二羽の鳥が車輪の形をしたものを連れていくぞ、見よ、見よ」
そこで彼らの叫び声を聞いてカンブグリーヴァは言った。
「おお、この叫び声は何だ?」
と言おうと思って半ば言いかけた時、落ちてしまい、町の住民たちによって粉々にされた。


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