パンチャタントラ1-2(2/2)
山犬と太鼓

(山犬のセリフの続き) それゆえまず、これが何の音であるかを私は知ろう」。
彼は心をしっかり保って、熟慮しながら、ゆっくりゆっくり引き返すうちに太鼓を見つけた。 風の力で枝の先端が太鼓を打っているときには太鼓は音をたてており、そうでなければ音がしない。そしてさらに正しく認識しようと近くに行って、好奇心から自分でも打ってみた。そしてさらに喜んで考えた。
「ああ、ふいにすばらしい食べ物が出現した。これは必ずや、肉と脂肪と血で満ちたものだろう」
そこでその粗い皮に包まれた太鼓をなんとかして破り、一箇所に穴を開けて、わくわくとして入った。しかし皮を破くと牙が裂けてしまった。そしてその太鼓の皮が木の皮であるということに気づいて、がっかりしてこのような詩を唱えた。

♪さっきまでは私はこれが脂肪で満たされていると思ったが、入って見ると、皮と木片であった。


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