[ウルドゥー語/ヒンディー語ページトピックス]

こんにちは


※イスラム教徒のあいさつはウルドゥー語表記のみ、ヒンドゥー教徒のあいさつはヒンディー語表記のみで記しますが、もちろんウルドゥー語表記でヒンドゥー教徒のあいさつを表記したり、ヒンディー語表記でイスラム教徒のあいさつを表記することは可能です。宗教を問わないあいさつは両言語の表記で記します。→あいさつについて

  1. イスラム教徒の「こんにちは」
    1.
    こんにちは(最初に言う場合)
    2.
    こんにちは(答える場合)
     はアラビア語で、全世界共通・オールマイティ(時間などに無関係)に出会ったときに使える、イスラム教徒のあいさつです。直訳すると「あなた(がた)に平安あれ」。複数になっているのは尊敬表現なので、相手が一人であってもかまいません。
     答える場合は。直訳すると「あなた(がた)にも平安あれ」。
     どちらもアラビア語の定冠詞の発音に注意してください。は太陽文字なので、が同化してになります。また、文中では最初のが発音されません。
     アラビア語の正式なフスハー(文語)の発音ではのように末尾にという母音がつきますが、実際にはアラビア語でも末尾のは省略されますし、ましてウルドゥー語では末尾のはありません。

    3.
    こんにちは
     こちらもイスラム教徒が用いる「こんにちは」で、より丁寧な挨拶になります。(礼儀)の複数でこの場合は「挨拶」という意味。は「申請、申し上げる」なので「挨拶を申し上げます」といったところ。時間に関係なく、出会ったときのあいさつとして使えます。


  2. ヒンドゥー教徒の「こんにちは」
    4.
    こんにちは
    5.
    こんにちは
     は本来サンスクリット。は中性名詞の「敬礼」であり、為格とともに「〜に敬礼します」というふうに使います。(あなた)の単数為格です。これで「あなたに敬礼します」となるわけです。相手が複数の場合、サンスクリットとしてはとなるはずですが、熟した表現なのででかまいません。
     もやはり「敬礼」という意味(「敬礼」を表す名詞として、現代ヒンディー語ではを用い、は用いません)。
     どちらも時間に関係なく用いられるあいさつであり、しかも出会いのときだけでなく別れるときにも、つまり「さようなら」の意味でも使います。


●関連項目
あいさつについて
さようなら


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