[ウルドゥー語/ヒンディー語ページトピックス]

の性


 ウルドゥー語/ヒンディー語では述語の形容詞や分詞などの性・数は主語の性・数に一致させるのが大原則ですが、(われわれ)が主語になった場合は、たとえ「われわれ」が女性ばかりの集団であっても、述語は男性複数形にするという習慣があります。ただしこの習慣は絶対ではなく、女性複数形も用いられる場合があり、さらにはウルドゥー語とヒンディー語とでどういう言い方を標準にするかが異なっています。
  1. ウルドゥー語では
     が主語になった場合は原則として述語は男性複数です。が、「われわれ女性たちは」のように女性であることが明らかな名詞(単に文法的に女性名詞だというだけでなく自然の性が女性である名詞)と併用した場合には、その名詞の性にひきずられて女性複数形を用います。


  2. ヒンディー語では
     原則として主語の性に合わせます。つまり、もしが女性ばかりの集団であれば、ふつうに女性複数形を使うということです。しかし、女性一人が自分のことをと呼ぶ場合があり、この場合に限り述語は男性複数形(単数形ではありません)にします。


  3. 備考
     ヒンディー語の項で述べたように、話者が一人であってもを用いるということは、ウルドゥー語/ヒンディー語を問わず、ままあることです。特に論説文では自称語としてという習慣がありますし、また少年の言葉でもそういうことがあるようです。ただし、そうであっても述語は必ず複数形にします。




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