梵字


広義にはデーヴァナーガリーをも含めた、 梵語(サンスクリット)を表記する文字の総称なのかもしれないが、 日本で梵字というと、筆で書かれ、 シロレーカー(上部の横線)部分がナナメになった「悉曇文字」のことを言う。 書体は連声規則(作文編)を参照。 日本では密教の世界で用いられ、 一字一字に諸仏の象徴的な意味が付与されているが、 これらは言語学的なものではないので、 そういうものに興味があるなら、サンスクリットの参考書ではなく 数多く出版されている「梵字」の参考書を見るべきである。