使役動詞


    6. 使役動詞

  1. 使役動詞(causative)は第10類の動詞 (→122)のように語幹を作ります。 変化は第一種の活用法を用います。
     使役動詞の多くは、ある人に語根の表す意味の行為をさせるという意味になります。 またその意味が語根の意味と同一になってしまうことが少なくありません (こういう場合にはその動詞は208で説明する、 名詞起源動詞とみることができます)。 (導く)の使役動詞語幹は(導かせる)、 (なる)の使役動詞語幹は(現わす)、 (する)の使役動詞語幹は(させる)、 (落ちる)の使役動詞語幹は(落とす)、 (断つ)の使役動詞語幹は(断たせる)、 (悟る)の使役動詞語幹は(悟らせる)。
  2. 語根の中間にあるは短いままのことがあります。 (行く)→(行かせる)、 (生まれる)→(生む)、 (急ぐ)→(急がせる)、 (広がる)→(広げる)。
  3. で終わる語根はたいていをつけて使役動詞を作ります。 (与える)→(与えさせる)、 (立つ)→(置く)。 しかし(飲む)→(飲ませる)。 (知る)→または(知らせる)、 (溶かす)→または(溶かさせる)。
  4. (得る)→(投げる)、 (尽くす)→または(尽くさせる)、 (勝つ)→(勝たせる)、 (満たす)→(満たさせる)、 (生長する)→または(生長させる)、 (受ける)→(受けさせる)、 (行く)は接頭辞をつけて(「学ぶ」の意味)(教える)。
  5. アオリストは重複アオリストを用います (→158)。
    完了は複合完了を用います(→184-185)。
    未来は語幹にを加えて作ります(→127備考)。
    受動態190に準じます。

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