屍鬼二十五話2(1/3)
四人の求婚者

ダルマスタラという名の町があった。そこにグナディパという名の王がおり、またちょうど同じ町に、ケーシャヴァという名のバラモンがいた。
彼の娘マンダーラヴァティーは、美しいことでとても有名だった。そして彼女は結婚適齢であった。彼女を求めて4人の求婚者が集まって来た。4人はいずれも同じような徳性をそなえたバラモンであった。ケーシャヴァは熟考した。
「1人の少女に4人の求婚者とは! 誰に与えるべきであり、誰に与えるべきでないだろうか」
ちょうどこの折に、ケーシャヴァの娘が蛇にかまれ、彼女のために呪術師たちが連れて来られた。彼ら呪術師たちは彼女を眺めて言った。
「毒蛇にかまれたこの少女は生きながらえないだろう」
忠告者の言葉を聞いて、それからただちにバラモンのケーシャヴァは川岸へ行って、彼女の浄めの儀式をした。4人の求婚者たちはみんな墓地にやって来た。
彼らのうちの一人が火葬のたきぎの中に入って死んだ。第2の人は墓地に小屋を作って彼女の骨と灰を守った。第3の人は苦行者になって他国へ行った。第4の人は自分の家に帰った。


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