マハーバーラタ12-9-4
ユディシュティラの隠遁

ユディシュティラは言った。

♪私は村の楽しい生活を捨て、多大なる苦行を行い、森林で実や根を食べて、かもしかとともに修行をしよう。
適当な時間に火にいけにえをささげ、両方の時に沐浴し、やせて、わずかな食物のみを食べ、皮膚には樹皮と編んだ髪のみをまとい、冷たい風や太陽熱に耐え、飢えと渇きと疲労に弱り、規則にのっとった苦行によって肉体をひからびさせ、森林に喜んで住んでいるカモシカや鳥たちの心と耳に心地よいさまざまな声をいつも聞き、花をつけている草木の快い香りをかぎ、森で種々の姿を持つ優美な森の住人たちを見て、人里離れたところを好んで住み、熟慮をし、調理した、あるいは生の食物をたべて生き、父祖たちと神々とを、森の実を捧げお祈りをして水を捧げて喜ばせ、このようにして、森の教えの、強い、より強い規則を大切に実行しながら、私はこの身体の終わりを待とう。
あるいはまた私は、まる一日、一本一本の木において、乞食行を実行する一人の剃髪した聖者となって、死を迎えよう。塵まみれになり、誰もいない家を住みかとし、木や根を住みかとし、すべてのいとしいものといとしくないものとを捨てて。

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