ルカ15章(3/3)
なくした羊・銀貨・
放蕩息子のたとえ

しかし彼の父は召使たちに言った。
「大急ぎですべてのうちで最高の上着を外に持って来て、この男に着せよ。そしてこの男の手に指環を、そして両足にくつを与えよ。そして我々の飼育した子牛を連れてきて屠殺せよ。私たちは食べよう、そして宴会をしよう。なぜなら私のこの息子は、死んでいたのに生き返り、いなくなっていたのに見つかったからだ」
かくて彼らは宴会をし始めた。
しかし彼の息子の兄のほうは、そのとき畑にいた。帰宅時間に彼は家の近所に近づいたとき、音楽や舞踊の音を聞いた。かくて彼は召使たちの1人を近くに呼び寄せて質問した。「これは何事か」と。召使は兄に言った。「あなたの弟が帰ってきて、あなたのお父様が彼が無事で見つかったという理由で、飼育していた子牛を屠殺しました」と。
かくて兄は怒り、家に入ることを同意しなかった。彼の父はその時戸外に出てきて彼をなだめた。しかし兄は口ごたえして言った。
「ごらんください。これほど長い年の間、私はあなたに仕えました。いつでもあなたの命令にはそむきませんでした。しかし私にあなたはいつだって、友人と一緒に宴会をするのにでも、山羊の子をもくれませんでした。しかし、娼婦と一緒にあなたの生活をむさぼった、あなたのあの息子であるあの男が帰って来たら、彼のために飼育していた子牛を屠殺しました」
しかし父は兄に言った。
「子よ、あなたはいつも私とともにいる。そして私のものであるものは、すべてあなたのものだ。しかし、私たちは宴会を開いて喜ばせるのが適当だった。なぜならあなたのあの弟は、死んでいたのに生き返り、いなくなっていたのに見つかったからだ」。

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